2009年12月24日木曜日

「ツチヤの貧格」 その2



● さて、何に使かおうか?


 
 ツチヤ本が送られてきたいきさつについては、話すとあまりに短いストーリーがあります。

 姉のムスメ(つまり姪)の手紙を、行きがかり上、匿名とはいえ無断でインターネット上に公開してしまった。
 これはヤバイと思って、そっとお詫びのメールを送った。
 「お詫びですので、返信不要です」と明記して。
 が、返信がきた。
 ということは、やっぱり心の奥で怒っていた。
 「顔で笑って、心で怒って」
 怒られついでで、これも公開してしまう。



 プリントアウトしたものは、ちょっと読みにくいのでメール文の本文を載せます。


 犬が。

 こんにちわ。
 この時期は意外と家の用事も多く、
 なかなかパソコンの前に座ることができませんでした。
 
 先日のメールでは、私の手紙を掲載してしまったことにひどくおびえているご様子。
 「返信不要」とのことでしたが、心の優しい私はおじさんを気の毒に思い、親切にもメールした次第です。

 おじさんのブログの読者21名は、日本語を読める方がいないとのこと。
 21名のみなさんが、あの上品で教養高い手紙の内容に触れることができないことを、むしろ残念に思っています。

 幸い、UFO描画、カレンダーのほうは、おじさんの文章はわからずとも、私の高い芸術性がオーラを放ち、読者のみなさんの心を振るわせたに違いないのです。
 芸術は、言葉の壁をも越えるのです。

、、と私もツチヤ風に。

 近々、もう1冊あるツチヤの書を送ります。
 お送りしたものも古本なら、もちろんこれから送る1冊も古本。
 新品を買わないのは、やはり「ツチヤ」の本だから。
 先にお送りしたものは、いつも本を貸してくれる美容師さんが
 「これからブックオフに売る」
 というので100円で買ったもの。
 売り上げ部数を気にするツチヤ教授は、こうしたことが頻発していることに傷つくにちがいありません。

 ツチヤの本は、15ページに1行ほどの割合で気の利いた表現がやってくる。
 それ以外は身の毛もよだつ理屈の数々なのであるが、その1行がほしいために、無駄な時間をツチヤの本に費やしてしまう。

 ツチヤの書を送るのはこれが最後になるかもしれません。
 このくだらないツチヤの本の中毒になることを、心のどこかで恐れているのかも。

 ちなみに、あのブログで私の匿名は厳守されているようですが、犬にも見せたところ、来年のカレンダーの表紙に
 「アタシたちの名前が出ちゃってるけど、あれじゃ外人にもわかっちゃうけど、どうなっちゃってんのかし!?」 
 と、犬の目が言ってました。
 ではまた。



 この手紙すごいですね。
 圧倒的な自信に満ちている。
 もしかしたらツチヤ風とは、そういう自信を持たせてくれる作風なのかもしれない。
 つまり他人のことを気にせず、自分なりの思ったものをかなり自由に文章にできるという強引さを奏でるのに、うってつけの思考だということではないだろうか。
 「それはおかしい」とか「ちょっと自信過剰」とか言われそうな周りの眼を意識しないですむという安心感。
 
ツチヤ風だからという言い訳
 もしかしたら、この「ツチヤ風という言い訳」こそがツチヤ書のもたらす功徳なのかもしれない。
 ついでに、イヌの目も意識しないでいいという清涼感。

 この中で「15ページに1行ほど」という文がある。
 この本、202ページある。
 ということは「13.466---行」分の「気の利いた表現」があるということになる。
 この13.466---行を読みたいために、人生における無駄な時間を浪費した、ということにもなる。
 この本1ページ16行で構成されている。
 じっくり考えてみると、1ページの価値すらもないということになる。
 1/202ということは、消費税を含めて¥1,300だから、1,300/202で6円44銭の価値となる。
 お笑い本としてほめるにはいささかである。
 でも、金銭評価可能な価値があるというのは、ほめていいことではある。
 

 このようにして送られてきた「貧格の本」に挟まれていたのが、2億円の権利書。
 別名「年末ジャンボ宝くじ」
 果たして、ツチヤにとっては気の毒なブックオフ行き寸前で拾われた「」という名の本に挟まれたものが、「」という金額に化けることがありうるだろうか。
 もし、化けたら「ツチヤ大明神」である。
 本当にもし化けたら、ツチヤ様々である。
 土下座して謝まらねばならぬ。
 「数々の悪口、ごめんなさい」と。
 「あなたはすばらしい。希望だ、星だ、太陽だ」と。
 スーパーヨイショでもなんでもやってしまいます。
 もし、当たらなかったら、
 「やっぱり挟んであった本が悪かった!」


 今回は、このムスメのありがたいプレゼントを、彼女の名前とともに公開してしまいましょう。
 きっと、「怒り心頭」となること受けあい。
 実をいうとこれ、最初は贈り主の名前を削除して作った。
 稿頭のものがそれです。
 ところがである。
 載せてみると、何か間が抜けている。
 インパクトがないんです。
 
 こういうのはどうも、贈り先は別にして、誰が贈ったのかということが、重要なポイントになってくるようである。
 つまりアイデアとセンスが試されると同時に、発信者は誰かということ、つまり誰が幸運の宝くじを購入したのかというのも、一つの興味になるようである。
 誰にではなく、「誰が」その宝くじを買い贈ったかということ。
 どうもこのことは、<贈り主は誰か>というのが贈り物文化の基本となっている、ということを示しているようにも思えてくる。
 レヴィ=ストロースもそんなことを書いていたような気がしたが。
 つまり、贈り主があることによって、モノが文化へと発展する、といったような意味のことを。




 私からの「夢」のプレゼント。
 当たれば2億円です。

 「2億円」です。
 抽選はあとわずかに1週間後。

 2億円をどう使おうかな
 まず、2万円で熱気球に乗る。
 残りの1億9千9百9拾8万円で「宇宙旅行の予約」をする。
 なんともバランスが悪いが、これがいいかな。
 もし、生きているうちに宇宙へいかれなかったら。
 ウーン、盲導犬協会に寄付する。
 でも我が家は圧政下にあるからな。
 それに、「贈ったのは私です」と権利を主張されることもありえる。
 名前を公表してしまった責任から、この権利は確かに存在する。

 お正月の記憶のない残り少ない人生の、年末の「ホンワカー」とした夢のひと時。
 2等でも1億円、1等の前後賞なら5千万円。
 やっぱり、2億円がいい。
 ツチヤに土下座しても、2億円貰うことにしよう。




◆].
 ところでこの本のタイトルだが。
 英文タイトルは「Master Tsuchiya's Maxim」。
 「ツチヤ師語録」ではないか。
 どこに「貧格」があるのだ。
 日本語タイトルの下に英文がかかれていたとき、哲学者が「貧格」をどう訳すのか興味があった。
 肩透かしを食わされた。
 「貧格なんて英語はないよ」といわれれば、納得してしまうが。
 そこが「笑う哲学者」たる由縁かも。
 堂々とためらうことなく、勝手なタイトルを捏造し、持ち上げておいて落とす。
 そしてニンマリと。
 やっぱりな、「ツチヤだ!


◆].
 国鉄、地下鉄の駅名は「御茶ノ水」である。
 でも御茶ノ水女子大学ではなくて、お茶の水女子大学と、ツチヤのプロフィールにあった。
 「お茶の水」と平仮名で書くのが正式のようです。
 「お茶の水」というのは品格であろうか、貧格であろうか、ちょっと悩むところである。
 Wikipediaに戦後にこの学校名となったとあります。


◆].
 ちなみに、この稿では「ツチヤ」を「***」にしていない。
 GCIAがどう出るか試しているのである。
 註:「GCIA」とは




 <おわり>



 野鳥余話 [home]


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◇].
 12月26日:41位でランクインした。
 google検索数は約1万件。
 見込みでは1カ月であったが、たった2日でベスト100入りである。
 なんだか気味が悪い。
 ベストテンに入るのはいつ頃だろうか?
 
 2億円は欲しくて欲しくてたまりませんが、いまのところツチヤをヨイショしていません。
 「ホメ殺し」もしていません。
 これは本当です。
 わたしとツチヤとはまったくの赤の他人です。
 ツチヤ本の売り上げが少し上がったからとしても、一銭のお金も入ってきません。
 ムスメにも入ってこないと思います。
 きっとそうだと思います。

◇].
  12月29日:「トップ100」を陥落。
 GCIAは間違いなく遊ばしてくれる。
 なにしろ101位です。
 GCIAの作為がミエミエ。
 だからgoogleは面白い

◇].
 1月6日夜には118位であった。
 翌、1月7日の朝には突然「4位」である。
 2週間でベストテン入りしてしまった。
 が、この動きは常識的に見ても超異常だ。
 夕方には119位に戻っているということも考えられる。
 明らかに操作されている。
 ちなみに、トップファイブをリストしておきましょう。

1位:Amoazon.co.jp
2位:文芸春秋 特設サイト
3位:忘れぬように書きとめて2009
4位:野鳥余話
5位:単行本 書籍情報 文芸春秋

◇].
 1月8日には案の定「117位」に後退。
 たった、1日のベスト5であった。
 この面白さ、たまらない!。
 ちなみにトップスリーをあげる.
1位:Amoazon.co.jp
2位:文芸春秋 特設サイト
3位:単行本 書籍情報 文芸春秋

◇].
 1月9日にはトップスリーに入ってきた。
1位:Amoazon.co.jp
2位:文芸春秋 特設サイト
3位:野鳥余話
4位:単行本 書籍情報 文芸春秋
5位:感想・レビュー・書評

 バカの一つ覚えでサーチランクを掲載してしまう検索エンジンと、何とかオーバー100に止どめておこうとするGCIAとの勢力争い、綱引きが丸出しの様相です。

◇].
 しばらく190位から220位のところをうろついていたが、先週(2月の上旬)には「その1」が2位、「その2」が3位と気まぐれに仲良くベストスリーに顔を並べた。
 がしかし、トップはいつも「Amoazon.co.jp」であり、その牙城を崩すことはなかった。

◇].
 順位サーチはこれでおわります。


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