2009年12月10日木曜日
続・クリーク散歩.4 大土塁へ
● 2本足走行トカゲ
ガバーメント通りを渡ると公園、Chris Yeomans Park (クリス・イオマンズ公園)。
左のフェンスに止まったのが、グレイ・ブッチャーバード。
まだヒヨコ(幼鳥)。
この鳥の特徴は、上クチバシの先が下に折れ曲がって下クチバシの前に覆いかぶさっていること。
よってものを突っつくことはできない。
ここで初めて会ったのが、このトカゲ。
遊歩道横の木の下にいた。
● なかなかの美顔である
近づいたら土手際までツツツーと逃げた。
「オー」と思わず歓声をあげた。
その動作がユニーク。
後ろ足2本で立って、すごいスピードで駈けたのである。
エリマキトカゲのCMでみたことはあるが、こういう動きを実際に見たのはこれがはじめて。
もちろんエリマキトカゲではない。
またゆっくり逃げるときは4本足で、普通のトカゲと変わらない。
ついでですからエリマキトカゲのビデオをあげておきます。
エリマキトカゲ:Frilled Neck Lizard のビデオは横のバーにリストがありますので、楽しんでください。
『
"Lizard running"
http://www.youtube.com/watch?v=G1zatX4z0PU&NR=1
"Lucy"
http://www.youtube.com/watch?v=DkCmCZ7x5Zg
』
フトアゴヒゲは威嚇するとエリマキならぬヨダレカケをすぐに開く。
が、2本足では駈けない。
なを、フトアゴヒゲはこのクリークには結構います。
グロテスクだが人畜無害のトカゲ。
● フトアゴヒゲ
後日、この2本足走行トカゲについては図書館で調べてみたいと思います。
このクリークにはたくさんいますので、ポピラーなトカゲだと思います。
名前がわかりましたら、追加で載せます。
あれ、と思ったら2匹いる。
1mくらいに近づいて、上からシャッターを切っても逃げない。
子どもは不要な警戒心がなくていい。
12月のことなので、トカゲも繁殖中ということのようである。
公園を抜けてクリーク沿いに歩く。
この場所でまれに出会うのがこの鳥。
ナンヨークイナ。
ヤンバルクイナの親戚。
以前、この鳥が土手のクサムラに逃げ込むのを見て、その前に陣取って出てくるのを待つこと20分間、陽射しにやられたのがこの場所。
あのときは草もまばらであったが、今はじっくりと生い茂っている。
後ろに見えるブランコはクリスヨーマンズ公園のもの。
しばらく歩いて振り返ると下のような感じ。
先ほどまでのワイルドチックとは一転して和やかな遊歩道。
そこで見つけたのが、下の木。
民家から塀を越えて張り出している。
ライムの木。
2つほど失敬する。
焼酎でもあれば、ライムサワーにするのだが、残念なことにない。
しばらく食卓に飾っておいた。
これ8月のこと。
が、12月に行ったらライムは枯れ、ピンクの花をつけた潅木が目を奪った。
そして、オルセン・アベニューへ。
この幹線をくぐるクリークは2m角のコンクリートパイプに変わっていた。
ランドエンド(ヘリテージウオーク No.10)で洋々たる水量を誇り、内海に流れ込んでいたビゲラ・ウオーター・クリークがなんと10キロもいかないうちに、2m角のパイプの下をちょろちょろ流れる水流に変わってしまうとは。
何とも落差の大きいこと。
角パイプの上に見える木立が「アイビス・コロニー」です。
第二遊歩橋に行くには、ここを回って対岸を遡ってください。
その対岸から見たオルセン・アベニュー下の角パイプ。
ところで、このクリークの土手部分の芝刈りはどうやるのかご存知ですか。
土手は斜めですからスラッシャー(芝刈機)ははいれません。
日本なら数人の手作業で肩掛けモワーを使って刈っていくことになるのですが。
ここでは、人手はなるべく使わないようにしている。
日本のような過剰人口でないため、人手が足りない。
よって、何でも機械化。
それができるほど土地が広いということ。
日本は人口が過剰過ぎるために土地が狭くなる。
都市国家をのぞけば世界の5指に入るほどの人口高密度でギューギュー詰め。
それに対してまさに、ここはラッキーカントリーである。
まだまだ人が増えても、それでも大丈夫。
数日前に偶然その作業に行き会って、じっくり写真を撮らせてもらいました。
いよいよ、大土塁に突入する。
左民家の塀と右の木立、すなわちアイビス・コロニーの奥にちらりと見える三段になっているものが、大土塁である。
「見よ、あれが大土塁だ!」
アイビス・コロニーは下記でどうぞ。
【アイビス・コロニー】
● アイビス・コロニー
道路を渡った側の水路を見る。
クリークは水溜り程度になる。
そこではウッドダックが戯れている。
もちろん、アイビスにとってはホームグラウンド。
ダムの周辺メンテナンス工事の看板。
そして、ついにビゲラ・クリークは直径1.5mのコンクリート管に姿を変える。
この姿で、大土塁の下をくぐり、自然林へとつながり、さらにそこを抜けて、ささやかな水源へと向かっていくことになる。
● 大土塁下のビゲラ・ウオーター・クリーク
● 大土塁を抜けたビゲラ・ウオーター・クリーク
見える林がアイビスコロニー
● そして10kmもせずに、内海にそそぐビゲラ・ウオーター・クリーク
<つづく>
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