2009年12月11日金曜日

続・クリーク散歩.5 大土塁を渡る


● Dam:大土塁 頂上路



 最初にこの3段のシマシマをみたとき、
 「コイツはナンだ!」
 と思った。
 ちょっとそのあまりに古風というか、いい加減というか、やりっぱなしというか、手抜きというか、途中で工事を放棄して草ぼうぼうになってしまった、と理解したのだが。



 民家の塀が切れたところで、全体が見えてきた。
 
 下は右手を見る。



 こちらは左手になる。





 左手のスロープを登る。

 そして、下が全貌。
 google map でぜひとも拡大してみてください。
 ひじょうに尖った薄片石器みたいな形状です。
 もしかしたら、この下に国際救助隊の秘密基地があったりするのではないかと想像できる面白さ。
 「サンダーバード1号スタンバイ」
 上の土塁がパックリ開いて、サンダーバード1号が飛び出していったりして。

 長さにして、そう200mくらいだろうか。



 「ダム」と聞けば、後ろに満々たる水の控えている湖を想い起こす。
 満々とは言わないが、少々の水が溜まっている池ぐらいでもいい。
 が、このダムの後ろ、何もない自然の森であり林である。
 ならこの土塁はなんなんだろう。
 単に森林と住宅地を分割する、万里の長城ならぬ微里の短城なのか。

 大土塁を渡ってみる。
 横に看板がある。
 「危険ですよ」と。
 ボートや水泳は厳重に禁止されている。
 ついでに死んでも助けはきませんよ、と。
 こわいですね。
 でも、水はあるらしい。
 なにしろビゲラ・クリークの源なのだから。
 





 ただの土塁の頂上の道を歩くだけ。
 景色は、つまらない。
 超高い、というわけではない。
 せいぜい10mくらい。
 今登ってきた緑地が一望できる程度。



 上はアイビスコロニーを挟んだ反対側の緑地を大土塁から眺めたもの。
 左のコンクリート製のものは自転車遊技場。
 我々の眼からみると、危険この上ない。
 ここでは自転車にはヘルメット着用が義務付けられており、足や腕の骨を折るのは、本人の技量未熟のなせることで、個人の責任で設置者にはなんの責任もない。
 日本なら危険を未然に防ぐ処置をしてから設置すべきだということで、自治体等が管理不行き届きで罰せられることになるが。 
 文化の違いとは恐ろしいものである。
 危険の評価も、文化によって異なるということ。



 上は同じ緑地を反対側の歩道から撮ったもの。
 自転車遊技場も大土塁もちょっと見えない。
 クリックして拡大すると現れてきますが。



 自然林側にはコンクリート構造物が見える。
 土塁をくぐったパイプの出口、というより取水口。
 どうなっているかと、横から降りてみた。





 水は、ちょろちょろ。
 ただし、これは12月に撮った写真ですので、水枯れの時期になります。

 下は反対側の流出口。
 前稿の丸パイプの場所。
 大土塁をくぐった
水はここから流れ出て、最後はあのビゲラ・ウオーター・クリークとして内海に続いている。





 ついに、大土塁を渡り終えました。




 「我、大土塁を走破したり、快挙なり
 アホらしい。
 

 オマケがあります。



 このミニチアカーみたいなのはナンだと思います。
 合体トランスフォーマーかとお考えの方も多いと思います。
 でもあれは、あくまで超合金変身合体ロボの話。
 これは実用車です。



 工事用作業車です。
 それもそう、スラッシャーなのです。
 前の稿にもスラッシャーが出てきましたので比べてみます。
 おわかりのように、まるでタイヤのサイズが違います。



 上のものの後ろのタイヤは直径が1.5mくらいある。
 でも今度のスラッシャーのタイヤ、そのまま人が腰掛けられる程度の高さしかない。
 それにめちゃくちゃ重心が低い。
 底が地面にするほど。
 それにアームが3段になっていて、ひじょうに長く延びるようになっている。
 どこに使うと思います。
 そうです、土塁斜面の芝刈り用なのです。


 では、そのスラッシュした大土塁をお見せしましょう。
 比べられるようにスラッシュ前と同じ場所からのものを挙げました。







 何とも、えらくサッパリした感じ。
 ちょっと、大土塁の迫力がなくなりました。

 下の写真では民家と林の間を抜けて、スロープを上がって、大土塁を歩いてきたことになります。





 位置感覚が分かりやすいと思います。

 下は土塁上から見た斜面の芝刈り後の様子。





 では、自然林側はというと、まだ半分しかやっていません。



 作業員がスラッシャーの整備を行っている。



 斜面の上半分は土塁の上から、下半分は土塁の下から刈ります。
 頂上際の部分は、クリークの芝刈りと同じで、横を走らせながら刈ることができます。
 ですが、その下の方になると、そうはできません。
 鉄の塊のようなアームを長く伸ばすと、いくら重心が低いといっても限界があり、スラッシャーは横倒しになり、とすると斜面をゴロゴロと転がり落ちてしまいます。
 そこで、上から下の方を刈るときは、土塁方向に直角にスラッシャーを止め、アームをグーンと伸ばし、アームの回転半径の数m範囲くらいで刈っていきます。
 もし土塁の長さが200mあって、アームが刈れる範囲が4mだとすると、片側で50回、両側で100回スラッシャーの位置を決めて刈っていかねばなりません。
 ですが、これだけの土塁の斜面をたった作業員1人で、数日で刈り上げていきますから、効率のいいこと見事なものです。





 芝刈りが終了した左右の斜面です。


 <つづく>



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