2009年9月23日水曜日

「赤砂の嵐」:ダスト・ストーム




● 窓の外が赤砂でオレンジ色に染まる。



 朝方、あの念願の鳥、「キングフィッシャー」を撮ったので、必死にかつ興に乗ってインターネットに打ち込みをしていた。
 ふと窓を見るとその向こう空が、だんだんと赤茶けてきた。
 ダイダイ色に近くなってきた。
 なんだろう。
 こちらに引っ越してきて始めての経験である。
 もちろん、
 「オーストラリア最後の日か」、
とはまるで思わなかったが。






● 団地の中から。
 まるでオレンジ色のサングラスをつけて見ているようである。


 以前、ここに来た親類が、空を鮮やかに真っ赤に染める夕日をみて「東京大空襲を思い出した」と言ったことがあった。
 もしこの空を見たら、なんと言うだろう。

 サッシはキッチリと締め切っているのだが、テーブルの上を拭くと布巾が黒ずむ。
 オレンジのホコリが空を覆っているようである。
 外に出て道路を見てみる。
 なんとなんと、2、300mほど先が見えなくなっている。


● 団地の外の道路

 どうも「赤砂」のようである。
 中国から日本にやってくるのを「黄砂」というが、これは「赤砂」といっていい。
 ここの土は赤土である。
 それは鉄分をふんだんに含んでいるためである。
 エアーズロックの岩肌が赤いのもそのせいであり、大陸中央に広がる砂漠は赤砂砂漠といっていい。
 今年は冬が暑かった。
 冬の季節が終わって間もないのに、もうすでにブッシュファイアーの警告がハイレベルで出されている。
 おそらく、乾燥しきったその砂が舞い上げられ、気流に乗って海岸部にやってきたのだろう。


● いつもは緑いっぱいの排水緑地も薄ボンヤリしている

 なを、別に大陸中央部砂漠地帯のみが赤土(赤砂)というわけではありません。
 ここも赤土なのです。
 ゴールドコーストの裏山にあたるタンバリン・マウンテンにいくとそれがよくわかります。
 前に書いたハンググライダーが行われている周辺は生地が出ていますのですぐに分かりますが、まちがいなく赤土です。
(注:人もおだてりゃ空を飛ぶ その2
 以前、その近くでカントリーマーケットが開かれ、見にいったことがある。
 グランドいっぱい、隅から隅まで目に染みるような赤土であった。

 日本風の「土は黒」というイメージはここでは通用しません。
 つまり、この大陸全体が鉄分を含んだ土壌というわけである。
 よって、オーストラリアは鉄鉱石の無限の産地でもあるというわけである。
 それがこの国の経済をしっかりと担ってくれている。
 近年は「羊の背に乗ったラッキーカントリー」ではなく、
 「鉄の大地に支えられたハッピーカントリー
なのです。
 ここに定住したころ、「人口は1,800万人です」と聞かされた。
 その後すぐに「2,000万人になりました」となり、あっという間に昨今は「2,200万人」だという。
 鉄の大地の人口はまだまだ増えていくことであろう。
 なんといっても、赤ん坊の多さが目に付くのがスーパーマケットの今日的風景である。

 ちなみに「白砂」というのもあります。
 ゴールドコーストのビーチはゴールドで黄金砂ですが、フレーザー島にいくと白砂がみられます。
 ここには七色の砂があります。
 鉱泉があって、その化学作用で脱色されて白い砂が誕生したようです。
 実際、本当に「純白の砂」です。
 まるで「雪の砂」なのです。


 インターネットでニュースを調べてみた。

25today 2009年9月23日
http://www.25today.com/news/2009/09/nswqld_3.php
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砂嵐、NSW、QLD州を襲う

シドニー地域、前夜は雷嵐
 9月22日、シドニー地域は猛烈な雷を伴う嵐に見舞われたが、夜明け前から一転して濃密な砂嵐が来襲した。
 22日の昼間は晴れていたが、キャンベラ地域はすでに砂嵐の下にあった。日が変わるとシドニーでは真っ赤な夜明けになり、フェリー休航、航空路線も国際線は着陸空港変更、国内線は離着陸スケジュール変更が伝えられた。
 NSW州保健局のウエイン・スミス環境衛生部長は、市民にできるだけ屋内に閉じこもり、激しい活動を避けるよう、メディアを通じて警告、「子供、高齢 者、喘息、呼吸器系疾患、心疾患、肺疾患のある人は微細な砂塵の影響を受けやすいので、23日いっぱいは戸外活動を避け、屋内に閉じこもり、ドアや窓を閉 め切り、また症状が出ないかどうか注意する」よう勧告している。
 さらに、「喘息患者は、Asthma Management Planに従い、常備薬を常に身の回りに用意しておくこと。砂嵐のごく微細な粒子は健康な成人でも肺を刺激することがあり、特に塵埃に敏感な人は戸外活動 をなるべく避けることが望ましい。また、激しい運動は屋内であっても避けた方がいい」としている。それだけでなく、「健康状態が急激に衰えたと感じた場合 は、ただちに医師の診断を受けることが大事だ」と述べている。
 一方、QLD州南部にも砂嵐が届いており、交通渋滞などを招いているが、23日午前の段階でブリスベン空港は平常通り運営されている。(AAP)




 「時事」には写真が載っている。
 この赤はまさに「赤」である。



シドニーで「赤い朝」=内陸部の砂ぼこり空覆う-豪
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009092300148
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 【シドニー時事】オーストラリアのシドニーで23日朝、辺り一面の光景が赤から濃いオレンジ色に染まる現象が起きた。
 乾燥した内陸部で上空に巻き上げられた砂ぼこりが強風により吹き寄せたためで、当地の報道によると、少なくともこの「70年」間で最悪の「ダストストーム(砂ぼこりの嵐)」という。
 砂ぼこりにより視界が極端に悪化したため、市民の通勤の足でもあるフェリーは運航を見合わせた。空の便にも大幅な遅れなどが出た。(2009/09/23-11:48)


 「70年間で」という表現は、この70年間の記録にはない、ということ。
 そしておそらく、それより前にはそういうことを観測するシステムをもっていなかったということであろう。
 よって、そのような記録をとり始めて最大規模の「ダストストーム」ということではないだろうか。

 ピークは12時前後。
 写真を撮りましたので、ピーク時の様子と、その30分前とで比較してください。







 もう一つあります。







 まるで道路の向こうが、消えてしまっている。
 こういう話ありましたよね。
 小松左京の『首都喪失』
 東京がガスにスッポリとおおわれてしまう話。

 3時頃、ショッピングセンターへいきました。
 マスクをはめた人があちこちにいました。
 この赤砂、喘息系の方にはつらいものがあるようです。
 マスク風景はここでは珍しく映ります。
 5月のことですが、クーランガッタの飛行場に人を迎えにいきました。
 出国ゲートで待っていたら、ちょうどインフルエンザが騒がれた頃で、出てくる日本人はそのほとんどがマスクをしていました。
 異様な光景でした。
 ゲート側で待っている人の誰一人としてマスクをかけている人などいないのです。
 そこへデカイマスクをして、顔を半分隠した日本人がゾロゾロ出てくる。
 まるで、エイリアンの出現風景であった。

 アラブ系の女性で、顔をすっぽり黒マスクで隠して、目だけ出している人がいます。
 宗教的習慣で、はじめは驚きでしたが、慣れてくると別に気にならなくなってくるから不思議です。
 そういえば、フランスでは公立学校の教師の組合が義務教育の間は目だけ出すマスクは着用をしてはならない、と決めたというニュースがありました。
 顔の表情がわからなければ教育ができない、という理由だそうです。
 正当な理由でしょう。

 話があっちゃこっちゃと飛んでしまいました。

 ニュースではゴロあわせで「DUSTY、GUSTY:ホコリっぽく、ガスっている」と言っていました。
 おそらく、きょうの夜のニュースと明日の新聞はこの話題で持ちきりになることでしょう。




[◆ その後 ◆]

 24日のローカル新聞のトップの見出しは、[16 megaton D-bomb]であった。
 16メガトン(16ミリオントン)の赤砂が空中に舞い上げられ、シドニーからブリスベンまでの広い東海岸地域に「ほこり爆弾」となって降り注いだ、というわけである。

 写真は[Reader's Dust Stom Pics]で60枚ほど見られます。


 インターネットのニュースから。

25today - 2009年9月24日
http://www.25today.com/news/2009/09/qld_188.php
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QLD,水使用制限を一時緩和

砂嵐被害の清掃に
 9月24日、QLD州政府は、水道使用制限を一時的に緩和すると発表した。
 前日の23日、NSW州とQLD州南部は内陸の砂漠から吹き飛ばされてきた微細な砂を含んだ風が吹き荒れ、家屋や店舗の表、道路など至る所に吹き積もった。QLD州南部の被害地域でも交通渋滞、競馬中止などから健康問題まで様々な被害が伝えられている。
 一夜明けて、人々は家や店舗の清掃に追われているが、26、27日の週末にもさらに砂嵐が来る可能性も伝えられている。そんな状況を考慮し、水道局は、9月25日真夜中から10月4日真夜中までトリガー付きのホースでの自動車や建物の洗浄を許可した。
 ただし、庭やドライブウェーについては水使用制限緩和はない。
 NSW州でも、すでに砂嵐で降り積もった砂埃を洗い流すため、水道使用制限を一時的に緩和すると発表している。(AAP)



 なを、日曜日(27日)には第2波がやってくるとテレビは伝えていますが、どうなるでしょう。




25today 
2009年9月26日
http://www.25today.com/news/2009/09/post_3837.php
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シドニーに砂嵐の第二波

23日より軽度、午前中に晴れ空
 9月26日、気象庁(BoM)は、ACTとNSW州に強風予報を出し、NSW州とQLD州南部に砂嵐の予報を出していた。
 NSW州では南東部海岸から北の内陸にかけて寒冷前線が張り出しており、巻き上げられた微細な砂が空を覆った。BoMのバリー・ハンストラム地域部長 は、「今朝の衛星写真には、砂嵐の帯がNSW州南東部から州北部にかけて伸びており、シドニー地域を覆っている」と述べていた。
 砂嵐は、同日未明からバサースト、オレンジなどNSW州中西部の町を包んだが、午前7時半には同地域を離れ、ブルーマウンテンを越えた。ハンストラム部 長は、「砂嵐は広大な範囲に広がっているが、23日ほどの厚いものではない。23日の砂嵐では(鉄分を多く含んだ)赤い砂が市全域を多い、視界が500m ほどになったが、26日の砂嵐はピークでも視界が5,000mとかなり穏やかだった。この砂嵐も午前中には海上に去っていった」と述べていた。
 連邦政府の環境・気候変動・水資源省では、26日の大気の質は良好と予想したが、保健当局は、長時間戸外で過ごすことは避けた方がいいとしている。シドニー空港の飛行機の発着には何の影響も出なかった。(AAP)




25today 2009年10月07日
http://www.25today.com/news/2009/10/post_3864.php
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砂嵐、大量の土砂を海に落とす

炭素貯蔵増進の役割も
 シドニーの大学研究グループが、先日、NSW州一帯とQLD州南部を襲い、シドニーの空がオレンジ色に変わるほどのすさまじさだった砂嵐は、大陸内陸部の土砂300万トンをタスマン海に落としたと推定している。
 グループは、マコーリー大学、ニューサウスウェールズ大学、シドニー大学、シドニー工科大学の合弁で運営されるシドニー海洋科学研究所(SIMS)の研 究者で、報告論文をシドニー大学で発表した。同報告論文は、シドニー・ハーバーと大陸沖合10kmの海域で採集した水の植物性プランクトン量が、砂嵐襲来 後に通常の3倍に増えたとしている。また、海水中に入った土砂の栄養素で植物性プランクトンが大量の二酸化炭素を取り込み、酸素を吐き出して増殖すると推 定している。
 砂嵐は、9月22日にNSW州最西部で強い風が吹いて表層土を巻き上げ、翌日にはシドニーに到達した。同州最西部では砂嵐は珍しくないが、シドニーでは 23日朝にはフェリーも休航する騒ぎとなった。土砂は風に乗って東に運ばれ、その大部分がタスマン海に落ちたが、一部は海上を2000km運ばれ、ニュー ジーランドに到達している。ピーク時には1時間に75,000トンの土砂がタスマン海に落ちたと推定されている。
 植物性プランクトンは、水中に棲むプランクトンで、土砂中の窒素や燐を取り込み増殖するが、同時に地球の植物の酸素排出量の半分が植物性プランクトンに よるものとされており、タスマン海で3倍に増えたプランクトンが炭素を取り込んで増殖し、酸素を吐き出す。タスマン海ではプランクトンによる二酸化炭素吸 収量が約800万トン増えると推定されている。この量は石炭火力発電所の1年の二酸化炭素排出量に匹敵する。また増殖したプランクトンは海洋の食物連鎖の 底辺にあり、水産資源増加を促すことになる。(AAP)



【10月17日】
 まだまだ赤砂は大気中にただよっている。
 汚れた車を水洗いして一晩たつと夜露が降り、それに砂ホコリの痕が残る。
 いまのところ霧雨程度だが、雨にあたるとフロントガラスあるいはルーフとしずく模様に砂が浮き出てくる。
 ちょっと長距離を走ったあとではうっすらとガラスが曇る。
 巻き上げられた砂は少しずつ地表に降りてきており、大気がクリアになるまではいま少しかかりそうである。
 

 小松左京の『首都喪失』の話をしましたが、この雰囲気にぴったんこという映像がありました。

 道路のちょっと先に煙(砂嵐)の山脈がでんと控えている。
 ここへ車が突っ込んでいくビデオです。
 嵐のテリトリーとこの世とが明敏に分かれている。
 「入るぞ!
 といって煙の壁に突入するような、そんな感じ。
 すごいです。
 「見逃したら一生の損」といえる映像です。

WIRED VISION
http://wiredvision.jp/news/200909/2009092323.html
Broken Hillで撮影された動画で、山脈のような巨大砂嵐に自動車で突入する様子




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2009年9月14日月曜日

「Southport Heritage Walk」






 先日、図書館へいったら「Heritage Walk Labrador:ラブラドール遺産ウオーク(ラブラドール旧跡散歩)」のパンフレットの横に、「Southport Heritage Walk:サウスポート旧跡散歩」のパンフレットがおいてありました。
 ラブラドールの方は紙1枚の両面印刷、片やサウスポートは真ん中がホチキス止めの小冊子になっています。
 まあ仕方がないでしょう、サウスポートは古い中心的街でしたから。

 ラブラドール旧跡散歩は前半(No.1---No.10)を一気に載せましたが、後半(No.11---No.21)は諸般の事情で後回しになっており、いまだ手をつけていません。
 いろいろやることも多く、何時のことになるか、見通しがたっていません。
 よって、Southportの方はパンフレットだけでも紹介しておきます。
 ちなみに、この付近での旧跡散歩はこの2箇所しかありません。





















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2009年9月7日月曜日

「エッセンス・オブ・ジャパン」琴 なごみの会






●  琴 和の会(なごみの会)



 
 [日豪プレス]より


 3番目は琴。
 客席の上にパンフレットが配られていた。




 
伝統の魅力: 琴と尺八
 演奏曲:「かがり火」、「みちのくの旅」
 尺八:中島蓉盟
 フルート:平野もも
 琴:吉田芳子、岡田郁子、蓑田昌枝、大塚千秋、キャサリン、石橋紀子


 日本では高尚な琴なんぞは聞くことがなかったが、ここにいると1年に1回は聞けることになる。
 「
和の会:なごみの会」のホームページはないようですので、いろいろインターネットを覗いて集めてきたもので、この名前が正式なものであるかはどうかは定かではありません。
 実際、普通なら上記のパンフレットのようなものには名称が記載されているものですが、おくゆかしいのか、宣伝を嫌うのか、それとも内わだけにとどめておきたいのか、それがありません。
 ここまで出来たパンフレットを配りながら、名前がない、ウーン。
 きっと、趣味の範囲を逸脱しないようにと、心がけているのでしょう。
 名前をつけるとどうしても、組織的な本来のものとは無縁の不要な事象が多くなってきますから。
 それでも活動はけっこうひろく、各国の文化フェステイバル、小学校、ハイスクールあるいは大学祭、あるときは飛行場のオープニングセレモニーなどに呼ばれて演奏されているようです。

注].「琴サークル なごみ」というのが正式名称のようです。
   ほかに「Nagomiの会」という表示もあります。

 今日、まずはじめは、琴の音の出し方から。
 この方、きっとお琴の師匠で、このグループの代表者だと思います。
 音をいくつかだして、さらりと曲に入っていった。
 ついつい、うっとりとのめりこんで聞いてしまった。





 琴とセットで出てくるのが尺八。
 琴は低音、尺八も低音、この合奏がよく似合う。
 ちなみに尺八の演奏というのもこちらにきてはじめて見させてもらったものの一つである。
 ちょっと、日本ではよほどのオタクでない限り、劇場まで足を運んで見て聞くことはない。
 太鼓も低音だが、これにセットで出てくるのが横笛。
 これ「ピーヒャララ」の高音。
 太鼓がドドドーンと腹に響くなら、ピーヒャララは脳髄を震わす。
 上下セットでうまくマッチして、身体を刺激する。
 なら琴と尺八は?
 心臓が2つあるとしたら、左心臓に琴が、右心臓に尺八がうまく納まる、といった風になるのだが。
 でも心臓は1つ。
 とすると、琴の色が心臓をときほぐし、そこをゆったりと尺八の音が流れていく、そんな感じか。





 もう一つの合奏があった。
 琴とフルート。
 オンチであるが個人的にはフルートは好きな楽器である。
 以前に、フルートのDVDを頼んでもってきてもらったことがある。
 現代フルートの曲であった。
 なかに「黄泉」というのがあった。
 これ、夜、静かに聴くと恐ろしい。
 そこまで情景を出せるのがフルート。



 フルートと琴。
 これよく合う。
 フルートが尺八に近くなっている。
 何故だろう。

 Wikipediaは調べてみた。

  管楽器(かんがっき)は、呼吸など空気の流れによって発音する楽器(気鳴楽器)のうち、少なくとも一方の端が閉じられていない管の中の空気の振動を利用して音を出す楽器の総称。
  印欧語の対応する語はいずれも「風の楽器」「吹く楽器」「空気の楽器」といった意味で、気鳴楽器の大部分を占める。
  管の端にある発音体の振動が管に伝わると、管の中の空気が振動する。
  管楽器は木管楽器と金管楽器に分けられる。
  この両者は、古くは楽器の材質で区別していたが、現在では発音体により区別され、リップリードの振動によって音をつくるものを金管楽器、それ以外の管楽器を木管楽器としている。

〇発音体は、主に次のものが使われる。
シングルリード(単簧)
一枚の薄い板(リード)に息を吹き付け、楽器の一部に当たっては戻りして振動する。
 ラリネット属、サクソフォーン属。
ダブルリード(複簧)
二枚のリードを合わせて間に息を吹き込む。
 このときの息の圧力によりリードが互いに当たっては戻りして振動する。
 オーボエ属、ファゴット属。篳篥(ひちりき)。
フリーリード(自由簧)
自由に振動する薄い板に息または機械的に作った気流を吹きかけて振動させる。
 ハーモニカ、リードオルガン。笙(しょう)。
 これらの楽器は気鳴楽器ではあるが、管を使わないため、「管楽器」という日本語にはなじまない。
 笙は竹管があるが、音程は簧で決まるため、同種である。
リップリード(唇簧)
唇を軽く合わせて間から息を吹き出すと、唇が振動する。
 ここに楽器の歌口を当てる。
 金管楽器。ほら貝。
エアーリード(無簧)
エアーリードとはいうが、目に見えるリードはない。
 息を空気の束にして楽器の角に当てると、空気の渦が生じる。
 これが振動となる。
 フルート属、リコーダー。
 横笛属、尺八。

 リップリードの振動によって音をつくるものを金管楽器、それ以外の管楽器を木管楽器と分類する。


 つまり空気の振動音によるもので、尺八もフルートも同じ仕組みらしい。
 それで音の彩りが同じなのかもしれない。
 
 

 フルートのお嬢さん、和服。
 以前、寄席にいったらどういうわけか、
「赤木りえ」さんという方が出てきてフルートを聴かせてくれた。
 頻繁に南米に行き練習をしているということであった。
 その方が吹いてくれたのが、「コンドルは飛んでいく」。
 そして美空ひばりのパレードで「リンゴ追分」などであった。
 彼女は真っ赤な華やかなドレスであった。
 そういえば美空ひばりはドレスでも和服でもよくマッチしていた。
 フルートは和服で吹いてもよく似合う楽器のように思える。

 いま調べてみたら「赤木りえ」という方は有名なフルート奏者である。
 このときはサイン入りの色紙をゲットした。
 これはもうけものである。

赤木りえ(フルート)
http://www.jazzpage.net/akagi_rie/



 ちょっと個人的な話に脱線してしまった。


 琴に戻ります。
 琴の解説は上記のパンプレットに載っていますが英文です。
 インターネットでみてみます。
 分かりやすい解説がありましたので、サイトの頭の部分を載せておきます。
 詳しくは、本文をクリックしてください。

琴ってこんな楽器です
な楽器ですってこんな楽器です
http://koto.sakuraweb.com/whatis-j.html

 13本の弦(糸)があり、手前側にくるにしたがって高音になります。
 この写真でいいますと、右下から琴に向かって座り、演奏します。
 弦は「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、斗(と)、為(い)、巾(きん) と呼びます。
 これは「さくら」という曲の楽譜です。
 琴では一般に「ドレミ...」の音符ではなく、漢数字で表記されています。



 演奏曲と同じものをYouTubeでさがしたのですが’みつからないので「ポニョ」を。
 これ、筝の作り方のビデオが入っています。

ポニヨを筝で
http://www.youtube.com/watch?v=jVT5VI3nLU8&feature=related


 このビデオの横にいろいろな筝の演奏ビデオが載っていますので選んでみてください。

 次は尺八。
 これもパンフレットに英文の解説が載っていますが、Wikipediaを載せておきます。

尺八
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BA%E5%85%AB


 ビデオは「荒城の月」を。

荒城の月
http://www.youtube.com/watch?v=NF1lcUbUYeg


 これもビデオの横に演奏ビデオのリストが載っていますので、自由に楽しめます。



 4番目の出し物は柔道。
 国技に近いスポーツ。
 採点がポイント制になってから、寝技が多く、レスリングと同じになり、豪快さに欠けて面白くなくなったという指摘もあって、採点基準が見直されるというニュースを読んだことがある。
 今日のデモンストレーションではばんばん投げ技があって、見ていて気分がいい。
 大の大人がマットにきれいに叩きつけられる。
 投げられるたびに「ドーン」と床を打つ音が響く。
 見ているだけでストレス解消、てな気分になる。

 はるか昔のこと、学生の頃。
 学校においてあった柔道のマットはゴワゴワした布製の重たいヤツだった。
 中に綿らしきものが入っているらしく、洗濯不可のもの。
 何年も体育につかったり、柔道につかったり、そして一度として洗濯されることなく体育館の隅に山積みされていた。
 柔道とは、汗臭さのしみこんだこのマットと寝技に持ち込まれたときの顔との相性のスポーツだと思っていたほどである。
 とても、やるきにはならなかった。
 昨今はカラフルなウレタンマット。
 洗濯ok。
 本当にきれいになった。
 清潔観念がなけりゃ、ワールドスポーツにはならない。





 




 後半は、相撲、剣道、日本舞踊などがあるのだが、都合で残念ながら見られなかった。
 なを、席についていたら、東洋系のポリスがきて、紙を配っていた。



 日本語で書かれておりクリックすると大きくなりますので、読んでみてください。
 簡単にいうと犯罪が多いため、クイーンズランド州警察は「
アジア・スペシャリスト課」というセクションを設置しましたということ。
 そういえば以前、ニューヨーク市警察にこの手の特別課が設置されたというニュースがあったが、それを参考にしてつくられたのであろうか。


 <おわり>



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2009年9月6日日曜日

「エッセンス・オブ・ジャパン」和太鼓 天くう




●  和太鼓グループ 天くう



 Essence of Japan:エッセンス・オブ・ジャパン

 平たく言うと「ニッポン祭り」。
 日本語本が2,500冊おいてある図書館の隣にあるコミニュテイー・センター。
 

 日本食品店においてあったパンフレットにはタイムテーブルも載っていたが、時間の都合で残念ながら前半しか見られなかった。



 古本を4冊買って、たこ焼きをほおばりながら、オープニングを待つ。
 まずは、司会の方のご挨拶から。



 最初の出し物は「Japanese Drum :和太鼓」
 以前、見学したときは確かシドニーに本拠地をおく「TaikOz」だったと思ったが、今日は「天くう」。
 タイムテーブルには「from Japan」とある。

 太鼓を携えて日本からやってきたということになる。
 ちょっとインターネットで検索してみた。
 「和太鼓グループ 天くう」というのが正式な名称のようである。

和太鼓グループ天くう
http://tenku.chu.jp/

 報告!!オーストラリアで演奏披露!
オーストラリア・ゴールドコーストで催される『マルチカルチャーフェスティバル2008』で演奏しました。
現地での演奏の様子をごらんいただけます。⇒


 昨年、この地にやってきている。
 ということは、これで2度目の来豪ということだろうか。
 もうちょっと、検索してみる。

 プロフィールから。

 「天くう」は、愛知県瀬戸市を本拠地とするボランテイアの和太鼓チームです。
 東海地域における祭り、パーテー、国際イベントなど様々な社会的・文化的イベントの場で幅広く活動しております。
 天くうの特徴である親しみやすくカジュアルな雰囲気を大事にしつつ、技の向上に励んでいます。
 
 1999年7月、メンバー4人でスタートした天くうは、当初経験も少なく太鼓も1台しかありませんでした。
 しかし、やる気だけは十分ありました。
 一年後には、イギリス・ウインチェスターにおいてミレニアム祝賀祭で演奏するなど経験をつみ、備品も徐々に充実させることができました。

 また、2005年の愛知万博では前夜祭をはじめ6度にわたり演奏を披露する機会に恵まれました。
 メンバーの数も順調に増え、いまでは10代から60代までの老若男女22名となりました。

 最近では伊勢神宮など年間25ケ所で演奏を行っています。

 今後さらなる発展と拡大を目指し、日々まい進している天くう。
 われわれと遭遇した際には、ぜひお気軽にお声をかけてください。」

 グループ代表 ジョン・スノウ John Snow


 なんとなんとイギリス人率いる和太鼓グループだったのである。
 一番上の左から2番目のハチマキをしている方、欧米人のようで、もしかしたらこの方がリーダーのMr.Snowなのかもしれない。
 何でイギリス人が和太鼓のリーダーをやっているのか、パズルである。
 まあ、想像からいうと瀬戸焼を学ぶために愛知にやってきて、そこで和太鼓に出会って、これは面白いとのめり込んでしまった、というストーリーになるのだが。

 ところで、「ボランテイアの和太鼓チーム」とある。
 ということはプロではない、アマチア。
 好きなやつが集まってグループを結成して叩いているということになるのだが。
 「ボランテイア」とはどういうシステムなのだろう。
 コンパクトにまとまっており、すばらしい演技、アマチアでここまでとは。





 その演奏ビデオがありましたので載せておきます。

海-1
http://www.youtube.com/watch?v=bxapm1rB5RQ

海-2
http://www.youtube.com/watch?v=QF9jsu9Z8W8&feature=related

太鼓ばやし
http://www.youtube.com/watch?v=FTGBhWZ5sqc


[◇ その後 ◇]

 天くう 練習-33
http://www.youtube.com/watch?v=dTnWdKlAApE

 
 なを、インターネットで見ていたら「和太鼓ユニット 天空」という集団もあるようです。



 出し物の2番目が空手。
 キリッツとくるのが、キッズの集団空手の型。

 

 そして板割り。
 みんな一回で割れたが、5番目だったかの子、割れない。
 2度目、割れない。
 3度目、割れた。
 「割れた」と大はしゃぎ。
 観客席にむかって、パフォーマンス、これがイケてた。
 そして「
痛テー」。
 この言葉が大うけであった。
 


 下は蹴り割り。



 面白くないのが大人の空手。
 空手というのは、非常に危険なスポーツ。
 よって確か「止め打ち」にする。
 つまり、コブシが相手の体に届く寸前で止めるという打ち方をする。
 よって、外からみると型をみているようで、勝負の緊迫感がない。
 極真空手はボデイなら打っていいが、これは見ていて怖い。
 テコンドーは止め打ちではないため、グローブと防具をつけてやる。



 となると空手では、見て面白いのは板割りくらいなものになってしまう。
 そういえば、以前に
マルチカルチャーフェスティバルで石割りをやった。
 丸い石にタオルを巻いて、これを床におき、コブシで割るのである。
 実際、割れた。
 石が割れたのである。
 いくら練習で鍛えられたからといって、石を割るのである。
 「イテー」どころではないはずだが。
 手は大丈夫だったのだろうか、心配になったことがある。



 <つづく>



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