2009年11月21日土曜日
Multicultural Festival 2009 その6
次は剣道。
時代劇はといえば「サムライ」
そして「武士道」
武士道といえば「葉隠」
「武士道とは死ぬことと見つけたり」
最近読んだ本に凄い一節があった。
『
現在の「70歳代」は40年前の七十代に比べれば、明らかに幼稚です。
シニヤ向けやラグジュアリー層向けのと言われる雑誌をみればいい。
「長生き・健康と美容とグルメと財産保全」にしか興味のない、幼稚な欲望のみが躍っています。
「健康で長生きしたい」という欲望がどんなに
「見っともなく、はしたない」か。
それを説く大人など、もう「どこにもいない」のです。
』
岡田斗司夫著「オタクはすでに死んでいる」より
と、堂々と書いている。
分かってはいるが、こう明らさまに書かれると、逃げ込むべき穴がなくなってしまう。
老人が大手を振って歩いている限り、若者の出ていく場所はない。
それが今の日本。
口をつぐんで、静かに席を譲ってやるのが大人というもの。
それが明日の日本を創ることになるのだが。
なのにしゃしゃり出る。
恥を自覚する能力さえ失っている。
90歳過ぎの医師が現役で頑張っている。
さほどに、「日本は医者不足」なのだろうか。
そのために、若い人の頭が抑えられてしまっている。
この人、あまりにオエライさんなので
「おやめになったら」
という一言を言える、大人がいない。
オエライさんの年寄りは始末におえない。
自ら身を引くことを忘れてしまっている。
それをまた周りが、腹の中では正反対のことを考えながら、体面上でヨイショする。
ために、新鮮な血液の流れを止めてしまう。
それを説く大人など、もう「どこにもいない」のです。
まるでエラクないふつう人の私の耳にも痛い話!
ジャパニース・カルチャーの危機。
かくもアッケラカンに書かれると、ちょっとスネてみたくなる。
武士道は消えたか?
「刀を置き、花を手にしたサムライたち」というのもインターネットでしばらく人気があった。
花とは「長生き・健康と美容とグルメと財産保全」か。
これ、賞を獲った。
上のキーワードをコピーして検索すれば8,500件と表示される。
『
悲しいかな武士道の徳!
悲しいかなサムライの誇り!
武士道は、消えてゆく運命にあるのだ。
社会状況が大きく変わり、武士道に反対するばかりか、敵対するまでになった今日では、武士道にとって「名誉ある埋葬」を準備すべき時にきている。
』
新渡戸稲造著「武士道」より
なんとも、悲しいトーン。
「大人がいなくなってしまった」
でも大丈夫。
写真のように赤胴鈴之助ジュニヤがいる。
かれらはきっと、るろうに剣心になるだろう。
前回の世界選手権ではアメリカに敗れて3位というとんでもない成績であった。
でも今回はちゃんと優勝旗を取り戻した。
グローバル化するとサムライは「ニンジャ」になる。
脇差をさせば「ヤクザ」になる。
区別がつくのは日本人だけ。
外国人にはどちらも、サムライと写る。
中学に入ったとき、剣道部に入った。
防具をかぶってその重さに驚愕した。
あれをすべて見につけてグランドを一周したら、ちょっと線の細い私などついていけない。
これは体が持たない。
すぐにやめた。
根性がない。
確かに。
根性は星飛雄馬にまかせよう。
私の分野ではない。
昨今は、クールにスマートに。
現在「cool」は「cold」に変わっているようですが。
剣道は柔道や空手と違い、竹の棒でひっぱたく。
とすれば、剣道のグローバル化は防具の向上に依存する。
それができなければインターナショナル化はしない。
宇宙素材も楽に手に入るこのごろでは、格段の進歩があったと思われるが。
相も変わらず昔のままなら、剣道連盟の怠慢は免れない。
①.軽いこと
②.通気性がよく、むれないこと
③.衝撃をやわらげること
④.洗濯が簡単であること
すくなくとも、この条件くらいは満足していないといけないだろう。
でなければワールド・スポーツにはならない。
つまらん根性神話で剣道人口の数を閉ざしてはならない。
なにしろ、頭のなかが暑かった。
よい季節だというのに、顔は熱帯。
汗が目に入ってくる。
そのために手拭をまくのだが、手拭からしぼれてくる。
重い荷物を背負って、赤道直下の上り坂を進むようなもの。
あのムーという汗臭さのお面を被るというのは悲惨だ。
洗濯などはこまめに手軽にできなければいけない。
でなければ、清潔好きの民族で知られている、
「日本文化の屈辱」
である。
そういえば、姉のムスメは剣道の有段者であったが。
そのうちチャンスがあったら聞いてみよう。
残りの写真は「folder」にしておきます。
「folder 1」
「folder 2」
「folder 3」
最後は「礼」。
<おわり>
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