2009年8月8日土曜日

人もおだてりゃ空を飛ぶ その3






● 奥はハンググライダー、手前はパラグライダーの順番待ちライダー



 ハンググライダーの隣でやっているのが、パラグライダー[
Para Glider]。
 観光局のホームページから。


ゴールドコースト観光局ヒンターランド
http://www.verygc.jp/recommend/hinterland.html



Para Gliding Queensland
パラグライディング・クイーンズランド
パラグライディング・クイーンズランドは、クイーンズランドで最も経験豊かで信頼のあるオーストラリア・ハンググライディング協会認可の会社です。
2日間初心者コース、フル・ライセンス・トレーニング・コース、タンデム初心者用飛行はカナングラもしくはゴールドコーストのヒンターランドのマウント・タンボリン地区で行われます。
ほとんどの週日と週末タンデム飛行が実施されていますが必ず予約が必要です。



 まずは離陸:テイクオフから。
 Wikipediaをコピーしてみます。

[テイクオフ]
 主に山頂及び山腹の斜面や崖を利用して、正面からの向かい風(6m/s以下)で離陸する。
 パイロットは、風に正対してグライダーを綺麗に広げる。
 そして、良い風を見計らい、自分の真上に翼を上げ(ライズアップ)、滑空状態にして離陸する。




◇ハーネスを付けたパイロット。テイクオフの様子。

[飛行条件]
* 向かい風 0~6 m/s
* 有視界飛行が可能であること

[飛行できない主な場合]
* テイクオフ方向を向いたとき、追い風である場合
* 風速 6m/s 以上のとき
* 雪もしくは雨が降っているとき
* 有視界飛行できないとき(夜間、雲中)
* 天候の急変が予想されるとき
* 強力な乱気流が発生しているとき
* 積乱雲の発生が予見されるとき

 パイロットは、まず風に正対して翼を地面に広げ、向い風で翼を真上に上げ、滑空状態にしてから離陸する。
 機体の滑空比(6:1から10:1程度)が斜面の傾斜より浅いため、数メートル程度の助走で離陸する。
 上昇気流を利用しながら飛行を楽しんで、(多くの場合は)山の麓に用意してある着陸場に着陸する。
 巡航速度は36km/h程度。20km/hから60 km/h程度(対気速度)の速度域で飛ぶことが出来る。
 着陸のときは、着陸場近くで高度処理をし、着陸点(ターゲット)へ、向かい風の下、フレアー操作とともに足から降りて着陸する。

 飛行には気象条件が大きく影響し、雨のとき、風速6m/s以上の風が吹くとき、離陸場正面からの風が入らないとき、気流が大きく乱れているときなどは離陸しない様指導されている。







 トップ写真の順番待ちライダーがいよいよ飛ぶことになった。
 パラシュート(グライダー)を広げて、風を待つ。
 絶好の風が来た。
 ロープを引っ張りグライダーに風を入れる。
 その一瞬、帆ははらんで浮き上がる。
 ライダーは均等に風を入れるように、ロープ操作をする。
 そして、あれれと思うまもなく、ふんわりと昇り始める。
 ちょっとした、コマ落しを見ているような気分になる。




















 テイクオフのビデオ。

パラグライダー体験
http://www.youtube.com/watch?v=sGHNKK7Yry8&feature=fvw

たんたん初飛び
http://www.youtube.com/watch?v=3QTxu92QMVM&NR=1

パラグライダーテイクオフ
http://www.youtube.com/watch?v=Mwf2oxrAcEY&feature=related

Paraglider @ Asagiri
http://www.youtube.com/watch?v=QDAkessq9SE

石垣島パラグライダーテイクオフ
http://www.youtube.com/watch?v=C1xuURpBaSI&eurl=http%3A%2F%2Fwww.youtubemp4.com%2Fwatch%3Fv%3DC1xuURpBaSI&feature=player_embedded


 このビデオをみると、素人にもなんだかできそうな気がしてくるのだが。


 Wikipediaの解説から抜粋で。

 パラグライダー (Paraglider) はスカイスポーツの一種。
 パラグライディングとも。
 このスポーツの総称をパラグライディング、飛行するための機体一式をパラグライダーと区分することもある。
 国際航空連盟(FAI)のカテゴリーではハンググライダーの一種に分類されている。
 パラグライダーは、装備重量は20kg程度で、人間一人の力で持ち運べる。
 パイロットは、ハーネスという装備に座り、操縦索を操作して滑空する。

[構造・装備]
 パイロットは、グライダー、ハーネス、ヘルメット、手袋を装備しフライトを行う。
 この他にも、技能に応じて、無線機器、携帯型GPS、アルチバリオメーターなどを装備する。
 他のスカイスポーツと違い、すべての機材を1つのリュックサックにまとめ、持ち運びが容易なため、山頂まで歩いて運んだり、海外にも受託手荷物として手軽に持って行くことが出来る。

[グライダー」
 合成繊維で出来たキャノピー(翼)、ライン、そしてライザーから成る。
 キャノピーは空気圧でふくらみ、テイクオフ直前に滑空状態を得る。
 機体は比較的失速しにくい初級者向けから、旋回性能や速度を高めた上級者向けまであり(DHV参照)、価格は30万円から60万円程度(2009年現在)で現在は値下がり傾向にある。

[グライダーの寿命]
 グライダーは化学繊維によってできているため、紫外線や物理的ストレスにより経年劣化する。
 寿命は使い方や機種により大きく異なるが、多くは毎週頻繁に使用するケースで飛行時間「200時間---300時間」と言われている。

[ブレーク]
翼後方にラインで繋がれた操縦装置。その名はブレーキからきていて、パラグライダーの加速、減速、旋回、安定を行う。

[アクセル]
フットバーを足で踏むことにより、翼の迎角を変え、加速する装置。
 より多く踏むことにより迎角が小さくなり、早い大気速度を得ることが出来るが、同時に沈下速度も速くなる。

[ライザー」
翼から伸びるラインとハーネスを結ぶベルトのこと。
 進行方向から順番に、Aライザー(フロントライザー)、Bライザー、Cライザーと呼ぶ。
 フロントライザーはテイクオフ時に翼を立ち上げたり、失速状態からの回復において用いられ、リアライザー(一番後方のライザー)は、グラウンドハンドリングや着陸後に翼を潰すことなどに用いられ、パラグライダーの操縦装置の一つでもある。

[カラビナ]
機体とハーネスを繋ぐ金具。パラグライダー専用の物が用いられる。

[ハーネス」
 キャノピー(翼)の下にサスペンションラインにより取り付けられ、パラグライダーの操縦席となる。
 衝撃から腰を守るためにプロテクターが入っている。
 多くのハーネスには緊急パラシュートが装備される。
 搭乗者は腰を固定するウエストベルトと、足を左右それぞれ固定するレッグベルトで身体をハーネスと結ぶ。
 テイクオフ直後はレッグベルトで吊るされる形になるため、万が一レッグベルトを閉め忘れるとハーネスから抜けて落下することがある。
 このレッグベルトの閉め忘れが原因とされるテイクオフ直後の落下事故が一時期多発したため、現在販売されているハーネスでは、ウエストベルトとレッグベルトを一体化した「Tバックル」というベルトを採用したものや、「ゲットアップシステム」というウエストベルトさえ閉めていれば抜けて落下することを防ぐ工夫をしたハーネスがほとんどであるが、レッグベルトとウエストベルトのその両方を閉め忘れて起こる、落下事故は相変わらず発生している。
 なお、これらの安全装置をつけてないハーネスでは飛行を禁じるエリア・スクールもある。

[レスキューパラシュート]
 レスキューパラシュート、または単にレスキュー、あるいはセカンドなどと呼ばれる。
 グライダーが破損もしくは制御不能に陥った場合に用いられ、ほぼ全てのフライトエリアでその装備が義務付けられている。
 レスキューパラシュートの多くは操舵機能がなく、降下のみを目的とする。

[ヘルメット]
 パラグライダー用のヘルメットは、軽く、空中接触やツリーラン(木の上に不時着すること)などによる衝撃に耐え、広い視界を確保でき、外の音(風や他のパイロットの声)を消さないものが求められる。
 最近では、ヘルメットの中にマイクとスピーカーを付け、無線のアクセサリーとしての機能を有するものもある。
 エリアフライト規則で、ヘルメット未装着でのフライトを禁じているケースがほとんどである。

[靴]
 グリップ力のある登山靴が適する。
 靴紐をフックで固定するものは、パラグライダーのラインが引っかかって危険である。
 雪国では長靴やブーツが使われることもある。
 テイクオフやランディングに雪があったり草に露が付いているときは、靴がぬれ、凍傷の危険もあるので、防水式が望ましい。

[アルチバリオメーター]
 アルチメーター(高度計)とバリオメーター(昇降計)の機能をもつ、ソアリング(上昇滑空)するために必要な計器。
 昇降率を周囲の大気圧の変化で計算し、音と数値でパイロットに知らせてくれる。
 ±0.1m/s単位で昇降率の計測が可能。
 GPSや対気速度を計る高機能なものもある。

[携帯型GPS]
 GPSにより、飛行記録を三次元的に秒単位で記録することが可能となる。
 日常の飛行記録のほか、大会のパイロン競技で用いられる。
 大会で利用する上では、シリンダー機能(指定した半径の円筒内に入ったかどうかを知らせる機能)が付いているものが望ましい。

[無線機器]
 飛行中のパイロット同士やパイロットと地上との間での通信のために、無線機器が利用されており、無線通信の種類としては、スカイレジャー無線、特定小電力無線が現在使用されている。
 使用に当たっては電波法により、様々な制限があるので注意が必要である。

[旋回 ]
 ブレークと体重移動により行う。
 ブレークを引き、片方の翼の抗力を増加させ、左右の翼の速度差を作り旋回する。
 ブレークを引いた翼は、抗力と共に揚力も発生させるため、旋回方向と逆にロールがかかろうとする。
 それを打ち消すのが体重移動だ。
 これを行うことにより、効率の良い旋回をすることができる。
 このような旋回は、パラグライダー独特のものと言えるだろう。

[航空法]

<ソアリング>
パラグライダーは、動力を持たない滑空機だが、上昇することが可能である。
 ソアリングとは、上昇風を利用した飛行のことを指す。

 「リッジソアリング」
風が山や崖に当たり、斜面上昇風を作り出す。
 リッジソアリングはこれを利用したソアリング。
 一般に、風速や斜面の角度によっては、山や崖の高さの2倍まで上昇することが出来る。

 「サーマルソアリング」
 太陽が地表を暖め、上昇風を発生させる。
 これを利用したものがサーマルソアリング。
 地表の暖まりやすい場所から発生する。
 断続的に上昇するバブル状のものや、継続的に上昇する円柱状のコラムサーマルがある。
サーマルは、アルチバリオメーターやエレベーターのような突き上げる感覚を利用し見つけることが出来る。

[降下技術]
 パラグライダーは柔軟翼なので、翼の形を変えることにより沈下速度のコントロールが可能である。
 雲による吸い上げから逃れたり、ランディングの同時進入を避けるためなどに用いられる。
 周囲の状況や技能により以下に掲げた中から有効な降下手段を選択し使用する。

[ランディング]
 見下ろし角が重要である。

 ランディングは、着陸場付近でファイナルアプローチに入るための高度処理を行い、風に正対して、ターゲットといわれる着陸点に向けて進入する。
 このとき、風に背を向けて進入すると、対地スピードが付きすぎ危険なため、常に風速や風向きを吹流しなどで確認することが重要である。



 ちょっとやばいパラグライダーの映像もいろいろ。

ローターに巻き込まれ
http://www.youtube.com/watch?v=bPjF9tuoA_Y

鉄塔にひっかかり
http://www.break.com/index/paraglider-gets-stuck-in-power-lines.html



 ところで下の彫像、なんでしょうね。
 フライング場に鎮座ましましているのですが。



 はじめは、「怖くて見ておれん」とおもったのですが。
 やはり「バカはおだてりゃ、すぐ動く」でしょうか。
 でも、もし私が??歳若かったら、「やってみたい!」でしょうね。


 <つづく>



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[◇]

<街中飛行体:パラグライダー>



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