2009年8月17日月曜日

ビゲラ・クリーク散歩 その2


● Whiting Street より上流を見る





 橋の上にいたのはコモン・マイナ(インド・ハッカ)。
 クリーク沿いでは頻繁にみる鳥で珍しい鳥では’ない。
 ここで普通に目につく鳥をあげてみる。
〇 ノイジー・マイナー
〇 レインボー・ロリキート
〇 コモン・マイナ
〇 ワグテール
〇 カルガモ
〇 ウッドダック
〇 タテガミバト
〇 マダラコキジバト
〇 土鳩
〇 マグパイ
〇 ピーウイー(マグパイ・ラーク)
〇 アイビス
〇 マスクド・ラプウイング
〇 カラス
と、14鳥に及ぶ。

 それ以外の様々な鳥にも会えるのだから、どうしてもポケットカメラを下げて足が向いてしまう。



 ここから遊歩道は、土道、草道へと変わっていく。
 ときどき人の通りがあるため、正式な歩道ではないが踏み固めらており歩くになんらの支障はない。

 遊歩道の横は人家であり、板塀が続いている。
 その庭にはクリーク沿いには自生していない、花や実のなる木が植えられており、それを求めてクリークのいろいろな鳥が集まってくる。
 下の写真がそれ。
 でも、写真には撮ったが、ボケており、どうも鳥名が確定できない。





 一眼レフでもあれば、結構面白いだろう。





 でも特徴ある鳥ならまず見逃さない。
 ドロンゴ。



 漆黒の羽根が周囲の風景から浮き出てくる。
 長く先端が魚形に割れている尻尾が、心地よい品格を与えるようなそんな気分にさせられ鳥。
 この先の Central Street (セントラル・ストリート)にかかる橋を中心に前後200mくらいが、この鳥のエリア。
 毎日会えるというわけにはいかない。
 が、半月に1度会えるか会えないかといったところである。
 カラスの黒は不吉という感じだが、この鳥の黒は、心を和ませてくれる。

 対岸にあたる後ろのレンガ色の建物はスチューデント・アコモデーション、日本風にいうと学生マンション。
 ちかくに、グリフィス大学があり、ここ若者が多いところでもある。
 その分、ちょっと治安が落ちる。
 バックヤード前の排水緑地には、頻繁にビールの空き瓶、空き缶が転がっている。
 何も歩きながらビールを飲むこともあるまいと思うのだが。

 ドラマチックなのが下の写真。
 レインボー・ロリキートの死骸。



 それだけならどうということもない。
 枝に突き刺さっているのだ。
 自ら突き刺さって鳥が死ぬわけはない。
 ということは、「モズ」。
 こういうことをするのはモズしかいない。



 Central Street に近づくにしたがって小鳥の声がうるさくなってくる。
 ブラウン・ハニーイーターである。
 「チチチッツ」「ホホホ」といった声。
 たの鳥の声と一緒に合唱である。
 よく鳴く鳥である。
 この鳥、ひじょうに小さい。
 それに羽が葉っぱと同じ草色。
 ましてクリーク沿いだと木々までが少し遠い。
 よって、ちょっとやそっとでは見つからない。
 動いてくれてやっと、「いた」、となる。




 上の写真は、クリーク沿いで撮ったもの。
 でもこの鳥、近くの民家の木にもやってくる。
 よって歩道にはみ出た木々でこの声を聞いたら、じっと見上げてみるとその姿を容易につかまえることができる。
 頭の上、ものの2mほどの距離で鳴いる。
 よってクリーク沿いよりも、近くの民家の塀のところで撮ったほうが、いい写真になる。



 橋の上から下流を見てみる。
 木々がクリークを被っている。
 それが小鳥を呼ぶようである。
 先の赤い建物はスチューデント・アコモデーション。



 ちなみにこのクリークにかかる橋はすべて橋というよりクリークにかかる道路といったほうが正しい表現になる。
 よって、車で走っているときは下を流れるクリークを意識することはない。
 が、ここではすべてクリーク上の道路を「橋」と表現しています。
 この橋の横は看板に見えるように「ALDI」というスパーマーケットである。

 Central Street をわたる。



  橋から上流を見る。



 Central Street から Government Road (ガバーメント・ロード)までは幅広の歩きやすい道で、小鳥の声が響いている。
 この両岸が鳥の声散策には、もってこいの場所。
 「妖精鳥Wren」はNo.16の橋の前後で見つけられるが、それ以外ではここでたった1回だが出会ったことがある。
 その他の場所ではまったく、影もない。
 


 クリーク沿いにマグパイ(上がオス、下がメス)。







 上はどこでもいる鳥、コモン・マイナ。



 これはおそらくリトル・フライアーバード。

 このクリーク沿いは距離にして200mほど。
 突き当たりのGovernment Road が見えるほどの長さ。
 結構利用されている抜け道だが、でも人はほとんどみあたらない。
 つまるところ人口が希薄だということ。
 ここに3組の歩行者がいるなんてことは、めったにない。



 Government Road に抜ける。



 そこから下流を見る。
 木々の間をクリークが、といった感じになる。



 Government Roadをわたる。






 
 通常なら上の写真でみるように、上流に向かってクリークの左手沿いの芝生を進まなければならないわけだが、この先は現在、排水パイプの埋設工事が行われており、その工事現場はネットフェンスで仕切られている(google地図で見ることができます)。



 が、今は工事が中断しているため、写真で見るようにネットフェンスのドア部分は開かれており、自由に敷地内を行き来できるようになっている。
 その向こうには、フットボール場、サッカー場、クリケット場、テニスコートといった運動施設があって、ここが抜け道として利用されている。



 でも、敷地内は芝刈りがなされていないため、ちょっと殺風景で、ここの通過は面白くなく、あまりお勧めできない。
 もし、ここを通過するならフェンスの入り口は3つありますので、クリーク沿いに右手に進んで、その先の開放ドアから出てください。

[註]

 この工事は2010年3月末をもって終了しました。
 この部分は整地されて、第一遊歩橋まで心地よい散策ができるようになりました。



 手前の広場には、たくさんのガラー(モモイロインコ)が舞いおりて、草の根を食んでいる。
 写真の大きな木には、レインボーロリキートのほか、フィグバードやワトルバードを見ることが出来る。



 写真はここから上流を見たところ。
 木々におおわれる比率が大きくなってきている。
 ということは川幅が狭くなってきているということになる。



 よって、対岸(上流に向かって右側)に回り込んでみる。
 この橋際もまた、ブラウン・ハニーイーターのにぎやかな生息地である。
 じっくりとどまって、声のあたりを見ていればハニーイーターを見つけることができる。

 上の写真の左側の木々の中に珍しいものを見つけた。



 ノイジー・フライアーバードの巣。
 いわく、アダチガハラのガイコツ鳥の巣である。
 そこへ、ガイコツ鳥がやってきた。



 遠くから見ていると、巣に入るが、近寄っていくと、人の気配を感じるのだろう、そばまでは近づくが、巣には入らず飛び去ってしまう。
 なかなかの用心深さである。

 先の風景写真の赤い屋根の家のところを、左にいくとクリークの右岸をさかのぼることになる。
 下の写真の奥の道。



 「ビゲラ・クリーク散歩」はここまである。
 以降は、折り返して戻ることになる。

 これまでは上流に向かって左岸(google地図ではクリーク右側を下へ)を歩いてきたが、ここからは右岸(下流に向かっては、左岸になる。google地図では左側を上へ)を歩くことになる。
 下の写真では、向こう岸を右に戻っていくことになる。





 ここが、戻りの出発点になる。



<つづく>



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