
● ハロウイン:Halloween
今日、10月31日は「ハロウイン:Halloween」である。
以前住んでいた家は郊外地で、各敷地内に雑木林があるほどであったため、その住宅地を隅から隅まで歩いて回ると1時間以上は楽にかかった。
よって、20トントラックを敷地に止めて仕事をしている人もあり、また馬を飼っている人もあった。
ヘルメットに身をかため、パカパカと歩道をゆくのは、住宅地の女子中学生であり、なかなかカッコいい。
つまりさほどに、遠い郊外地であったということ。
そこでの最初のハロウインは、たった2人であった。
最近はパックジュースを用意しておくが、だいたい50個ほど。
昨今は30人ほどであり、それがその住宅地のハロウインに参加する子どもの数の概数ということであろう。
コミュニテーがあり、ハロウインが近づくと、郵便箱にその旨のビラが入っている。
「10月31日はハロウインです。子どもたちがまわりますので、よろしく」
といった内容のもの。
ここに引っ越してきて初めてのハロウイ-ン。
まったく読めない。
というのは、ここはセキユリテイー・ゲートで区切られた団地なのである。
約100戸ほどある。
大きさは3ベッドルーム。
となると住んでいる人種が限られる。
まずは若い人で2人、あるいは3人でシェア(共同生活)している人たち。
次は夫婦あるいは子ども連れで、子どもは小学生クラスまでで2人までだろう。
3人以上になると、戸建て住宅に引っ越していく。
最後はリタイア組。
子どもが外から入ってくることはないから、団地内の子どもがハロウインの対象になる。
子どものある世帯が1/4として、2人の子どもとすると、50人という数字になる。
通常なら団地内にコミュニテーがあると考えられるが、ここは出入りの激しいところ。
100戸ほどありながら、常に1戸、あるいは2戸のレンタル募集が出ている。
また、個々の住戸にはオーナー(所有者)がいて、売りに出している物件もある。
ちなみに、我が家の所有者は名前からいくと中国人のようである。
投資で買って、レンタルに出しているということなのだろう。
それをまとめている管理人がおり、団地の管理と団地内物件の不動産売買をしている。
そんなわけで、所有者でありかつ居住者は少なく、よってコミュニテーが成立しない。
前の住宅地と同じだろうかと、郵便箱(集合郵便箱)を手まめにのぞいたが、やはりそれらしい案内は入っていなかった。
これではまるで読めず、上記の計算から前と同じく50個用意すれば大丈夫だろうと考えた。
とりあえず48個用意した。
さてさてだが。
だいたいハロウインは6時から8時まで。
7時になっても誰も来ない。
考えてみれば、若い住人たちは、いくら隣人だとはいえ一時の住まいで、ガキに付き合っていられるか、ということになるし、リタイヤ組はセキュリテー・ゲート付きの団地に住んでいるのだ、無遠慮に踏み込まれてたまるか、ということにもなる。
とすれば、もしかしてこの団地ではそういう騒状行為はやわらかく禁止されているということもありうる、と考えても大きく間違ってはいないだろうと思ったりもした。
この稿のタイトルは「みじめな、ハロウイン」となるかな、などと先読みしたりした。
トントントン。
絶対に夜叩かれることのないドアが叩かれた。
ちなみに、網戸は開けはなち、玄関灯はつけて、いつでも来られるようにしておいた。
やっと、きたか。
男の子。

ちょっと、なんともハロウインの仮装にしてはお粗末だな。
フェースペインテイングならいざしらず、ただ顔に線を引いただけではないか。
「ハウ、メニー」
「ジャスト、ワン」
たった、一人。
やはり「悲劇のハロウイン」になりそうである。
とりあえず、記念に「一人ですが来ました」と書くために写真を撮らしてもらった。
ほとんど期待することをあきらめかけていた。
が、表が騒々しくなった。
「ゴンゴンゴン」
えらく乱暴に叩かれた。
ドヤドヤとやってきた。

「何人だ」、というと「イレブン」と答える。
父母さんが一緒でどうもまとめて回っているようである。

この子がリーダー。
どう見ても、つまらない仮装。
前の家では、けっこう面白いコスチュームに身を固めて回っており、写真を撮るのが楽しかった。
今回は、どうでもいい!
とりあえず、リーダーの写真をもう一枚撮らしてもらった。
「Will sing for food」
エサをやると歌を歌ってくれるようであるが。
できれば一人で回って声を聞かせてもらえたらと思ったのだが。
このドヤドヤではちょっと。

さてさて、このドヤドヤが7時40分。
以降、8時半まで待ったが、これでオワリ。
たった2組、12人である。
あまりにささやかなハロウインであった。
はけたジュースは1ダース12個。
残ったのは3ダース36個。
この団地の概要がおぼろげながらわかってきた。
総括的に言えば
「つまらぬ、ハロウイン」
であった。
野鳥余話 [home]
_