2009年10月13日火曜日
アルパカ牧場:Alpaca Stud その1
● アルパカ:Alpaca
● 細目で、なんとも寂しげな
前に住んでいた所での話である。
住宅地の入り口を入ったところの家の前庭に、奇妙な置物があった。
ポニーのような羊のような、純白のヘンテコな彫像が2体あった。
近くのハイスクールの文化祭かなにかに出すための小道具のようにも思えた。
動物なら動くはずであるが、置物だから動かない。
それれにしてはうまく作ったものだと感心してしまった。
いったい、これはナンなのだろう。
きっと、おもしろそうな演劇に使われるのだろう、などと思ってみた。
車だったのでスーとその横を通り過ぎた。
この彫像をバックミラーで追っていた。
と、そのときである、、ピクリと動いた。
「おい、生きている!、ありゃナンだ」
翌日にはいなかった。
話によると、この生き物、この住宅地のけっこうなウワサになっていたらしい。
「アルパカ」という名前だという。
そんな動物、聞いたこともない。
「パカパカ」なら馬、「アルカポネ」ならマフィヤ。
羊かヤギとポニーあたりの掛け合わせだろう。
まさか、アルカポネが競馬好きで、それが嵩じて趣味で作ったってことはないだろう。
それにしても、何で1日だけ、あの家にいたのだろう。
まあ、何処かの動物好きが作り出したものだろう、といったところでさほどの興味もなかった。
いまなら、ちょっとインターネットで調べてみるか、ということになるのだが。
この話はそのまま、忘れさられてしまった。
が、それが突然、形をもって現れた。
「アルパカ牧場に行きます」
と、言われて「アルパカって、あのけったいな不具合の合いの子のアルパカか」
それが、これ。
ウーム、なんとも、やっぱりケッタイ!
これは、馬か、羊か、ヤギか?
未成熟の子どものラクダに似ていないこともないかな。
牧場の駐車場の横に飾ってあった置物、と言いたいがほとんど動かないが、少しは動く。
場所はここ。
「ローズマウント・アルパカ・スタッド:Rosemount Alpaca Stud」
「Stud」とは飼育場という意味で、ファームの牧場とはちょっと違うようだが、どう違うのだろうか。
本当はちゃんとしたパンフレットがあったようですが、今は品切れ中で、A4用紙に白黒コピーしたものしかありませんでした。
この牧場、パンフレットの追加は発注ができないほど資金繰りに困っているとか。
アメリカ発世界大不況の昨今ではいらぬ心配をしてしまう。
「ローズマウント」といえば、有名なワインがある。
この辺もワイナリーが多いから、ここらあたりの出身かなと思ったら「ハンターバレー」とあるから、ニューサウスウエーズでまるで違う。
「Rosemount Wine」で検索すると、それも日本語でやってもあるわあるわビックリするほどのサイトが出てくる。
http://www.asahibeer.co.jp/products/wine/brand/rosemount/
個人的な話をすると、私が飲んでいるのは「Stanley Wines」という会社の「DOLCE BIANGO: WHITE LAMBRUSCO」。
どういうワインかというと、4リッター千円の箱の酒、「カスク」という。
つまり、庶民専用のワインということになる(ワインの味も分からぬビンボー人のワインとも言われているが)。
この会社のものはどこの酒屋にもおいてありすぐに手に入る。
いろいろな箱の酒を試したが、このラベルの白ワインが一番おいしい。
ほかの種類では新発売されたと思ったら、あっという間に消えていくのもある。
2,3のこの会社のドル箱定番があって、その1つがこれである。
よって決して発売中止にはならないワインで、ズーと飲み続けている。
ローズマウント・ワインだが、インターネットでは有名だが、何しろ箱の酒しか飲まないので知らないのです、と、言いたいが、別の意味で知っている。
はるか昔、まだJALがゴールドコースト・マラソンのスポンサーをやっていた頃。
「Rosemount Wine」はハーフマラソンのスポンサーをやっていたのです(会社名:ROSEMOUNT ESTATE)。
『
http://www.cavemorooka.com/rmco/index.htm
オートレー家が経営す るローズマウント・エステート。
いま、豪州で大資本のワイナリーに伍して大きな成功を収めている家族経営のワイン生産者である。
年間生産量350万c/s。
その3分の2を輸出する。
英国や米国など海外市場での大きな成功は、需要増に対応するための新たな投資を促しており、その対象 は畑や醸造所設備のみならず、マーケティング部門へのマスター・オブ・ワイン有資格者の登用など優秀な人材の配置にも及んでいる。ロー ズマウントの歴史は1864年に遡る。
ドイツから移住したカール・ブレシュトがニューサウス・ウェールズ州アッパーハンター・ヴァレーに最初の葡萄を作付 けし、「ローズマウント・ヴィンヤード」と名づけたのが始まり。
ブレシュトのワインは1881年のボルドー国際見本市で金メダルを獲得するなど、19世紀 後半の国際的な見本市で高い評価を受けたが、後継者に恵まれなかったこともあり、1900年代初頭、ブレシュトの死とともに、葡萄園の大半は牧場になって しまった。
■ローズマウント・ルネッサンス
ローズマウントの復興は1969年、パプア・ニューギニアでのコーヒー栽培で成功を収めたロバート・オートレーがこの土地を購入した時から始まる。
オート レー家はすでに豪州で牛や馬の飼育を手がけていたが、ロバートと彼の息子たちは、この土地が葡萄栽培に適していることに着目、国際レベルのワイン生産を目 標にワイン事業が開始された。
それからおよそ30年。
ロバートは慎重にワイン事業を拡大してきた。
現在、ローズマウントのワイナリーは、アッパーハンター・ヴァレーにあるデンマン醸 造所と、南オーストラリア州マクラーレンヴェールにあるライクロフト醸造所の2か所にある。
これらの醸造所を核に、土壌やマイクロクライメットの異なる複 数の自社畑約1600haを所有し、「ダイヤモンドラベル」からフラグシップボトルの「ロクスバラー」「バルモラル」「マウンテンブルー」にいたるまで、 品種特性の鮮明なワインを生み出している。
』
JAL日本航空は近頃倒産寸前のありさまのようですが、この会社、ミエミエに「時代に疎い」。
できるのは単なる役人の帳簿合わせだけ。
飛行機などというのはもはや特権階級の乗り物ではない。
破れジーンズにビーチサンダルで乗る乗り物である。
解かりやすく言えば、夜行の長距離バスと同格。
バスは高速道路を、飛行機は航空路を行くだけの違い。
まだ新幹線の自由席の方がレベルが高い。
この点が理解できていない、悲しさ。
ムスメは緑のエコバックたった一つでやってくる。
通勤のときはびっちりと顔を作って電車に乗るが、飛行機だと化粧もせず、普段着のまままるで手近なスーパーへ買い物にいく感覚で乗り込んでいく。
バアサンは機内販売は高くてマズイのでと、ウメとサケとオカカのオムスビを作って、座席にちょこんと座って和食タイムを愉しむ。
ムダに税金をつぎ込むくらいなら、潰した方が国民のためになると思えるほど。
遠い昔ならいざ知らず、もはや国家が面倒見なければならないほどの特殊な業種ではなくなっている。
潰したところでどうという業種でもない。
いくらでも替えが参入してくる業種。
宅配便程度の業種。
運ぶものがモノではなくヒトになっただけのこと。
その程度のポピラーな業種。
国家が運営管理をバックアップするほどのものではない。
なら「Rosemount Wine」は。
バックに「スーパードライ」のアサヒビールがついているのですね。
最近、日本の会社がやたらとこちらの農業系の会社を買っている。
工業革命から情報革命へ、そして次に来るのは農業新革命だろうか。
バイオの時代はすぐそこまで来ているようだ。
確か地元のXXXXビールはキリンに買収されたというニュースを読んだ記憶があるが。
話がどんどん飛ぶのが悪いクセ。
アルパカに戻りましょう。
● ローズマウント・アルパカ・スタッド:Rosemount Alpaca Stud
時は変わって、我が家にもインターネットが入りましたので、饒舌ついでで調べてみましょう。
<つづく>
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