2009年9月7日月曜日

「エッセンス・オブ・ジャパン」琴 なごみの会






●  琴 和の会(なごみの会)



 
 [日豪プレス]より


 3番目は琴。
 客席の上にパンフレットが配られていた。




 
伝統の魅力: 琴と尺八
 演奏曲:「かがり火」、「みちのくの旅」
 尺八:中島蓉盟
 フルート:平野もも
 琴:吉田芳子、岡田郁子、蓑田昌枝、大塚千秋、キャサリン、石橋紀子


 日本では高尚な琴なんぞは聞くことがなかったが、ここにいると1年に1回は聞けることになる。
 「
和の会:なごみの会」のホームページはないようですので、いろいろインターネットを覗いて集めてきたもので、この名前が正式なものであるかはどうかは定かではありません。
 実際、普通なら上記のパンフレットのようなものには名称が記載されているものですが、おくゆかしいのか、宣伝を嫌うのか、それとも内わだけにとどめておきたいのか、それがありません。
 ここまで出来たパンフレットを配りながら、名前がない、ウーン。
 きっと、趣味の範囲を逸脱しないようにと、心がけているのでしょう。
 名前をつけるとどうしても、組織的な本来のものとは無縁の不要な事象が多くなってきますから。
 それでも活動はけっこうひろく、各国の文化フェステイバル、小学校、ハイスクールあるいは大学祭、あるときは飛行場のオープニングセレモニーなどに呼ばれて演奏されているようです。

注].「琴サークル なごみ」というのが正式名称のようです。
   ほかに「Nagomiの会」という表示もあります。

 今日、まずはじめは、琴の音の出し方から。
 この方、きっとお琴の師匠で、このグループの代表者だと思います。
 音をいくつかだして、さらりと曲に入っていった。
 ついつい、うっとりとのめりこんで聞いてしまった。





 琴とセットで出てくるのが尺八。
 琴は低音、尺八も低音、この合奏がよく似合う。
 ちなみに尺八の演奏というのもこちらにきてはじめて見させてもらったものの一つである。
 ちょっと、日本ではよほどのオタクでない限り、劇場まで足を運んで見て聞くことはない。
 太鼓も低音だが、これにセットで出てくるのが横笛。
 これ「ピーヒャララ」の高音。
 太鼓がドドドーンと腹に響くなら、ピーヒャララは脳髄を震わす。
 上下セットでうまくマッチして、身体を刺激する。
 なら琴と尺八は?
 心臓が2つあるとしたら、左心臓に琴が、右心臓に尺八がうまく納まる、といった風になるのだが。
 でも心臓は1つ。
 とすると、琴の色が心臓をときほぐし、そこをゆったりと尺八の音が流れていく、そんな感じか。





 もう一つの合奏があった。
 琴とフルート。
 オンチであるが個人的にはフルートは好きな楽器である。
 以前に、フルートのDVDを頼んでもってきてもらったことがある。
 現代フルートの曲であった。
 なかに「黄泉」というのがあった。
 これ、夜、静かに聴くと恐ろしい。
 そこまで情景を出せるのがフルート。



 フルートと琴。
 これよく合う。
 フルートが尺八に近くなっている。
 何故だろう。

 Wikipediaは調べてみた。

  管楽器(かんがっき)は、呼吸など空気の流れによって発音する楽器(気鳴楽器)のうち、少なくとも一方の端が閉じられていない管の中の空気の振動を利用して音を出す楽器の総称。
  印欧語の対応する語はいずれも「風の楽器」「吹く楽器」「空気の楽器」といった意味で、気鳴楽器の大部分を占める。
  管の端にある発音体の振動が管に伝わると、管の中の空気が振動する。
  管楽器は木管楽器と金管楽器に分けられる。
  この両者は、古くは楽器の材質で区別していたが、現在では発音体により区別され、リップリードの振動によって音をつくるものを金管楽器、それ以外の管楽器を木管楽器としている。

〇発音体は、主に次のものが使われる。
シングルリード(単簧)
一枚の薄い板(リード)に息を吹き付け、楽器の一部に当たっては戻りして振動する。
 ラリネット属、サクソフォーン属。
ダブルリード(複簧)
二枚のリードを合わせて間に息を吹き込む。
 このときの息の圧力によりリードが互いに当たっては戻りして振動する。
 オーボエ属、ファゴット属。篳篥(ひちりき)。
フリーリード(自由簧)
自由に振動する薄い板に息または機械的に作った気流を吹きかけて振動させる。
 ハーモニカ、リードオルガン。笙(しょう)。
 これらの楽器は気鳴楽器ではあるが、管を使わないため、「管楽器」という日本語にはなじまない。
 笙は竹管があるが、音程は簧で決まるため、同種である。
リップリード(唇簧)
唇を軽く合わせて間から息を吹き出すと、唇が振動する。
 ここに楽器の歌口を当てる。
 金管楽器。ほら貝。
エアーリード(無簧)
エアーリードとはいうが、目に見えるリードはない。
 息を空気の束にして楽器の角に当てると、空気の渦が生じる。
 これが振動となる。
 フルート属、リコーダー。
 横笛属、尺八。

 リップリードの振動によって音をつくるものを金管楽器、それ以外の管楽器を木管楽器と分類する。


 つまり空気の振動音によるもので、尺八もフルートも同じ仕組みらしい。
 それで音の彩りが同じなのかもしれない。
 
 

 フルートのお嬢さん、和服。
 以前、寄席にいったらどういうわけか、
「赤木りえ」さんという方が出てきてフルートを聴かせてくれた。
 頻繁に南米に行き練習をしているということであった。
 その方が吹いてくれたのが、「コンドルは飛んでいく」。
 そして美空ひばりのパレードで「リンゴ追分」などであった。
 彼女は真っ赤な華やかなドレスであった。
 そういえば美空ひばりはドレスでも和服でもよくマッチしていた。
 フルートは和服で吹いてもよく似合う楽器のように思える。

 いま調べてみたら「赤木りえ」という方は有名なフルート奏者である。
 このときはサイン入りの色紙をゲットした。
 これはもうけものである。

赤木りえ(フルート)
http://www.jazzpage.net/akagi_rie/



 ちょっと個人的な話に脱線してしまった。


 琴に戻ります。
 琴の解説は上記のパンプレットに載っていますが英文です。
 インターネットでみてみます。
 分かりやすい解説がありましたので、サイトの頭の部分を載せておきます。
 詳しくは、本文をクリックしてください。

琴ってこんな楽器です
な楽器ですってこんな楽器です
http://koto.sakuraweb.com/whatis-j.html

 13本の弦(糸)があり、手前側にくるにしたがって高音になります。
 この写真でいいますと、右下から琴に向かって座り、演奏します。
 弦は「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、斗(と)、為(い)、巾(きん) と呼びます。
 これは「さくら」という曲の楽譜です。
 琴では一般に「ドレミ...」の音符ではなく、漢数字で表記されています。



 演奏曲と同じものをYouTubeでさがしたのですが’みつからないので「ポニョ」を。
 これ、筝の作り方のビデオが入っています。

ポニヨを筝で
http://www.youtube.com/watch?v=jVT5VI3nLU8&feature=related


 このビデオの横にいろいろな筝の演奏ビデオが載っていますので選んでみてください。

 次は尺八。
 これもパンフレットに英文の解説が載っていますが、Wikipediaを載せておきます。

尺八
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BA%E5%85%AB


 ビデオは「荒城の月」を。

荒城の月
http://www.youtube.com/watch?v=NF1lcUbUYeg


 これもビデオの横に演奏ビデオのリストが載っていますので、自由に楽しめます。



 4番目の出し物は柔道。
 国技に近いスポーツ。
 採点がポイント制になってから、寝技が多く、レスリングと同じになり、豪快さに欠けて面白くなくなったという指摘もあって、採点基準が見直されるというニュースを読んだことがある。
 今日のデモンストレーションではばんばん投げ技があって、見ていて気分がいい。
 大の大人がマットにきれいに叩きつけられる。
 投げられるたびに「ドーン」と床を打つ音が響く。
 見ているだけでストレス解消、てな気分になる。

 はるか昔のこと、学生の頃。
 学校においてあった柔道のマットはゴワゴワした布製の重たいヤツだった。
 中に綿らしきものが入っているらしく、洗濯不可のもの。
 何年も体育につかったり、柔道につかったり、そして一度として洗濯されることなく体育館の隅に山積みされていた。
 柔道とは、汗臭さのしみこんだこのマットと寝技に持ち込まれたときの顔との相性のスポーツだと思っていたほどである。
 とても、やるきにはならなかった。
 昨今はカラフルなウレタンマット。
 洗濯ok。
 本当にきれいになった。
 清潔観念がなけりゃ、ワールドスポーツにはならない。





 




 後半は、相撲、剣道、日本舞踊などがあるのだが、都合で残念ながら見られなかった。
 なを、席についていたら、東洋系のポリスがきて、紙を配っていた。



 日本語で書かれておりクリックすると大きくなりますので、読んでみてください。
 簡単にいうと犯罪が多いため、クイーンズランド州警察は「
アジア・スペシャリスト課」というセクションを設置しましたということ。
 そういえば以前、ニューヨーク市警察にこの手の特別課が設置されたというニュースがあったが、それを参考にしてつくられたのであろうか。


 <おわり>



 野鳥余話 [home]


_